30fps vs 60fps: 画面録画に最適なフレームレートの選び方
30・50・60fpsをいつ使うべきか。滑らかさ、ファイルサイズ、パフォーマンスを比較して、画面録画に最適なフレームレートを選びましょう。
30fps vs 60fps: 画面録画に最適なフレームレートの選び方
フレームレートはRecordedで最初に目にする設定であり、同時に最も間違えやすい設定でもあります。低すぎるとカーソルがカクつき、高すぎるとファイルが巨大になり、ノートPCが熱を持ち、録画の途中でフレーム落ちが発生します。
この記事では、フレームレートが実際に何を変えるのか、そして制作する映像に応じて30・50・60fpsのどれを選ぶべきかを解説します。
フレームレートが実際に決めるもの
フレームレート(1秒あたりのフレーム数、fps)とは、1秒間に何枚の静止画をキャプチャするかを表します。次の3つに同時に影響します。
- 動きの滑らかさ: フレームレートが高いほど、スクロールやドラッグ、アニメーションが滑らかに見えます。
- ファイルサイズとエンコード負荷: 60fpsは30fpsの2倍のフレームを取り込むため、ファイルは大きくなり、CPUやGPUの負担も増えます。
- 編集の自由度: 1秒あたりのフレームが多いほど、映像をスローにしてもカクつきません。
フレームレートは鮮明さとは関係ありません。文字がぼやけて見えるなら、それは解像度やビットレートの問題であり、フレームレートの問題ではありません。
30fpsが正解な場合
30fpsはほとんどの画面録画にとって妥当な既定値であり、単に「軽い選択肢」ではなく、より良い選択であることも少なくありません。
次の場合は30fpsを使いましょう。
- 画面の変化がゆっくりな解説型チュートリアルやウォークスルー
- 静的なUI・フォーム・ダイアログが中心のソフトウェアドキュメント
- ウェビナー、会議、1時間規模の研修など長時間の録画
- 古いハードウェアやバッテリー駆動での録画
- ファイルサイズが重要なメール・チャット・社内Wiki向けの映像
30fpsなら2時間の研修録画も扱いやすいサイズに収まり、非力なマシンでもフレーム落ちせずについていけます。マウスをゆっくり動かし、速いアニメーションがない内容なら、視聴者のほとんどは60fpsとの違いに気づきません。
60fpsが価値を発揮する場合
60fpsはフレーム数が倍になるため、動きそのものが主役の映像に絞って使いましょう。
次の場合は60fpsを使いましょう。
- アニメーションやトランジション、マイクロインタラクションを含む製品デモ
- 長いページやダッシュボード、コードの高速スクロール
- ゲームプレイやグラフィック負荷の高いアプリケーション
- デザイン・編集ツールでのドラッグ&ドロップ操作
- エディターの速度調整でスロー再生する予定の映像
クリップを半分の速度で再生するつもりなら、60fpsで録画すればきれいな30fpsのスローモーションが得られます。30fpsの素材で同じことをすると、フレームが重複して目に見えるカクつきが生じます。
50fpsの位置づけ
50fpsは主に地域ごとの放送規格との互換性のために存在します。PAL地域の放送向け、あるいは50fpsを明示的に要求するプラットフォーム向けなら使いましょう。ウェブに公開するなら30または60fpsのほうが安全です。オンラインプレイヤーやSNSはほぼすべてこの2つを前提に作られています。
また、60fpsではフレーム落ちするが30fpsでは内容に対してカクつきすぎる、という場合の妥当な折衷案にもなります。決める前に両方テストしてください。
公開先に合わせて選ぶ
映像が最終的にどこに置かれるかも判断材料になります。
| 公開先 | 推奨 |
|---|---|
| YouTubeチュートリアル | 30または60fps |
| SNS向けクリップ(縦型) | 30fps |
| 製品ランディングページ | 60fps |
| 社内ドキュメント | 30fps |
| GIF書き出し | 30fps以下 |
| アプリストアプレビュー | ストアの仕様に従う |
GIFが最も分かりやすい例です。この形式は高フレームレートを苦手とし、60fpsの素材は無駄に大きなファイルを生みます。GIFにする予定の録画は30fpsで撮りましょう。
フレーム落ちを防ぐ
フレーム落ちとは、マシンが時間内にキャプチャできなかったフレームのことです。編集では直せない小さなカクつきとして現れるため、最初から防ぐのが得策です。
- 使っていないものは閉じる。 ブラウザのタブ、同期クライアント、チャットアプリが同じCPUを奪い合っています。
- 画面の一部だけで足りるなら、全画面ではなくウィンドウや領域を録画する。 フレームあたりのピクセルが減れば処理も軽くなります。
- 高解像度ディスプレイに注意。 5K画面を60fpsで録るのは、1080pウィンドウの録画よりはるかに重い処理です。
- 選んだ設定で30秒のテスト録画を行い、再生して確認してから本番に入る。
- テストがカクつくなら30fpsに下げる。 不安定な60fpsより、安定した30fpsが常に優れています。
フレームレートとファイルサイズ
目安として、同じ品質でフレームレートを倍にするとファイルサイズは30〜70%増えます。ちょうど2倍にならないのは、エンコーダーが似通った連続フレームを効率よく圧縮するからです。静的な画面の内容は特によく圧縮されるため、ほぼ静止したUIを60fpsで録画しても、思ったほどコストがかからない場合があります。
ファイルが大きすぎるときは、フレームレートを下げる前に次を試してください。
- 解像度を下げる(4Kではなく1080p)
- 無音区間や長い間を削る
- より効率的なコーデックで書き出す
- 映像そのものを短くする
フレームレートを下げるのも有効な最終手段ですが、通常は解像度と尺の調整のほうが、見た目の犠牲が少なく効果も大きくなります。
シンプルな判断基準
迷ったら、質問は1つだけです。この録画の中に速く動くものはあるか?
- 速く動くものはない → 30fps
- 速く動くものがある、またはスロー再生する予定 → 60fps
- 特定の放送規格が要求している → 50fps
フレームレートは録画を始める前に決めてください。後から足すことはできません。30fpsの映像を60fpsに変換してもフレームが複製されるだけで、そもそも記録されていない滑らかさが生まれるわけではありません。
まとめ
多くの制作者は、必要なフレームレートを過大に見積もっています。クリアな音声と読みやすい文字を備えた安定した30fpsの録画は、カクつく60fpsの録画より常にプロフェッショナルに見えます。30fpsから始め、内容が本当に動きを必要とするときに60fpsへ上げ、必ず短いテスト録画を先に行いましょう。
よい録画を!